人生儀礼御祈願のご案内

 人は神様から命を授かり人生を全うするまでに様々な節目を迎えます。その節目の年に子供の成長や家族の無事を祈る儀礼のことを「人生儀礼」といいます。

 当神社では、「安産祈願」・「初宮詣」・「七五三詣」・「十三詣」・「入学・卒業祝い」・「成人祝い」・「神前結婚式」・「厄除祈願」・「還暦・長寿の祝い」など様々な人生儀礼の御祈願を受け付けております。


人生儀礼について

 幼い頃、晴着に身をつつみ、ご両親に手をひかれて七五三参りに出かけたことを憶えていますか。当時のことははっきりと記憶しているわけではないけれど、ちとせ飴の袋をちょっと引きずって、神社の前で撮った写真をアルバムの中に見つけては、“こんなこともあったんだ”と思い出す、子供の頃の大切な思い出です。そこに、笑顔で写っている若い両親。私たちは今、両親のあの時の喜びがわかりかけてきたような気がします。わが子が無事に育ちますようにと祈る心は自然の感情です。子育てほど苦労のしがいのあるのもはない、とよく言われるそんな親心が、わが国では安産祈願や初宮詣、七五三詣などに代表される「人生儀礼」として伝えられて来ました。

親の深い愛情に育まれて成人し、結婚。そこに新しい家庭が生まれます。そして、私たちは子をもって初めて本当の親の有り難さを知ることになります。そんな私たちでも、親にとってみればまだ子供。わが子を愛しく思うのとまったく同じ慈しみに溢れたまなざしが、私たちにも注がれているのです。

 こうした日々の営みの中で、互いの無事を願い、喜びを分かち合う人生の節々のまつりは、私たちにあらためて、「親子の絆」と「命のつながり」を実感させてくれます。

 人生儀礼に込められた「願い」と「意義」を見つめ直し、ひとつひとつの人生儀礼を大切にしましょう。

安産祈願

 子供は、神さまから“授かる”といい、「神さまからの恵み」と考えられてきました。その恵みに感謝し、妊娠五ヶ月目の戌(いぬ)の日に神社にお参りをし、着帯の祝いを行います。

 戌の日が選ばれるのは、犬は多産で安産であることからこれにあやかるためと言われ、妊婦は赤ちゃんが岩のように丈夫に育ちますようにとの意味の込められた「岩田帯」(いわたおび)をしめます。そして、母体の安全と無事に赤ちゃんが生まれることを願って安産祈願をします。

初宮詣

 赤ちゃんが初めて神社にお参りをして、神さまのご加護のもと無事に誕生したことを感謝し、新たな氏子になったことを報告してこれからも健やかに成長するようにと祈ります。

 多くの場合、赤ちゃんは母方から贈られた晴れ着を着て、おばあちゃんに抱かれ、両親とともにお参りします。

 男子は生後三十一日目、女子は生後三十三日目にお参りするのが一般的ですが、体の抵抗力の少ない赤ちゃんのことですから、あまり日数にこだわらずに温かい日や天気のよい日を選んでお参りするのがよいでしょう。

七五三詣

 三歳の男女児、五歳の男児、七歳の女児は晴れ着を着て家族そろって神社にお参りし、これまでの子供の成長を神さまに感謝し、これからのさらなる成長をお祈りします。

 七五三は、この年頃の子供の年祝いをする古くからの風習に由来するもので、三歳の「髪置」(かみおき)、五歳の「袴着」(はかまぎ)、七歳の「帯解」(おびとき)の祝いがありました。「髪置」は男女児ともに行われた儀式で、この日を境に髪を伸ばし始めました。また男児は「袴着」で袴を着け始め、女児は「帯解」でそれまで付け紐で着ていた着物から帯で締める着物にかえました。

 つまり形式的にではありますが、七五三を終えて、晴れて一人前として扱われるようになったのです。

 また、七五三詣は正式には数え年で行いますが、今日では満年齢で行うことが多くなりつつあります。

十三詣

 数え年で十三才になった少年少女が神社にお参りするものです。昔は、男女ともに十三才が正式な成人式を迎える前段階の重要な年と考えられていました。十三詣も由諸ある人生儀礼ですので十三才を迎えた折には神社にお参りをしましょう。

入学・卒業・就職の奉告

 成長に合わせた人生儀礼の他に、入学・卒業・就職など生活環境が変わる時も、人生の大きな節目です。

神様のご加護をいただき、無事に過ごせるようにお願いしましょう。

成人式

 二十歳になった男女が神社にお参りして無事に大人の仲間入りが出来たことを奉告し祝います。

昔、男子は十五歳、女子は十三歳頃になると「元服」といい、髪形をあらためるなどして社会から大人として認められるための儀式を行いました。

 現在は、成人になると社会人として様々な権利が与えられ、それと同時に社会的責任や義務も生じ、大人らしい行動や考えを自覚する大切な節目といえます。

神前結婚式

 結婚は、数ある人生儀礼の中でも最も晴れやかな人生の節目といえるでしょう。神さまの

おはからい「御神縁」によって縁の結ばれた二人が神さまの前で人生の苦楽をともにして明るく楽しい家庭を築き、子孫の繁栄をはかることを誓います。

 清々しい鎮守の杜の中で古式ゆかしく神前結婚式を行ってみませんか。

当神社で結婚式を行いたいという方は、事前に数度の打ち合わせをさせていただきたく存じます。詳しい内容やご質問はお問い合わせください。

厄除祈願

 厄年とは、災難や障りが身に降りかかりやすい年として古来より忌み慎む必要があるとされています。

厄年の年齢は数え年で男性は二十五歳・四十二歳・六十一歳、女性は十九歳・三十三歳・三十七歳・六十一歳といわれており、この年齢の前後を「前厄」・「後厄」といいます。中でも「男性の四十二歳」は「死に」、「女性の三十三歳」は「散々」に通ずるという語呂合わせから「本厄」とされ、特に注意を払うべき年であるとされています。

 人生の節目を平穏無事に過ごすためにも、厄年には神社で厄除のお祓いを受けましょう。

長寿の祝い

 両親や祖父母をはじめ、一家のものが長寿であることほどおめでたいことはありません。還暦の祝いをはじめ、ある一定の年齢に達すると一家そろって神社にお参りをして長寿の祝いをしましょう。

還暦(六十一歳)

 十干と十二支の組み合わせは六十通りあり、自分の生まれた年と同じ干支がまわってくるのはちょうど六十一年後になります。干支が一巡して元に戻るというので、生まれ直すという意味から、赤い頭巾やちゃんちゃんこを贈り今後の健康と更なる長寿をお祝いします。

古希(七十歳)

 中国詩人杜甫の詩「人生七十古来稀なり」という言葉からつけられました。

喜寿(七十七歳)

 喜の略字が七・十・七と分解されることからつけられました。

傘寿(八十歳)

 傘の略字「仐」が八・十に分解できることからつけられました。

半寿(八十一歳)

 半という字が八・十・一に分解できることからつけられました。また、将棋盤の目が八十一あることから半寿は盤寿ともいわれます。

米寿(八十八歳)

 米という字が八・十・八に分解できることからつけられました。

卒寿(九十歳)

 卒の俗字「卆」が九・十に分解できることからつけられました。

白寿(九十九歳)

 百の字から一をとると白という字になることからつけられました。

上寿(百歳)

 六十歳の下寿、八十歳の中寿に対するもの。

茶寿(百八歳)

 茶の字は十が二つと八十八とに分解され、合計が百八になることからつけられました。

皇寿(百十一歳)

 皇の字が白と王に分解され、白が九十九、王が十二ということで合計百十一となることからつけられました。